令和５年 ２月
ただこのことひとつ
今年は、卯年(うさぎ)年ですね。今年も頂いた年賀状もうさぎさんのイラスト
がほとんどでした。さて、うさぎといえば、思い浮かぶことわざに
〈二兎追うものは一兎をも得ず〉というのがあります。皆さんご存知の通り
二匹のウサギをいっぺんに追いかけていくのでは、結局一匹も捕まえられ
ません。私なども二兎どころか、あれもこれもと三兎も四兎も追いかけて
どれも捕まえることが出来ないで苦悩している私なのです。ただ一つと
いうことが大事なのですね。ご開山親鸞聖人は
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
唯というは、ただこのことひとつをいう。ふたつならぶことをきらう言葉なり
（唯信鈔文意 浄土真宗聖典註釈版６９９ページ）
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
と言われていますし、親鸞聖人にとって、ただひとつとは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
親鸞におきては、ただ念仏して弥陀にたすけられまいらすべし・・
（歎異抄第２章 浄土真宗聖典註釈版８９２ページ）
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
と一声のお念仏の中にどうしようもなく苦悩しているこの私阿弥陀さまのを見捨て
ずにおけないと大悲のお心で今ここで救わんが為にはたらいて下さっていることに
感謝のお念仏を朋に申させて頂きながら日暮らしいたしましょう。
極まりないお念仏を申しながら今年も朋に日暮らし致しましょう。