令和５年 １２月法話 薬あればとて、毒を好むべからず
１２月師走になりました。ここ３，４年程、コロナ禍ということもあり、忘年会新年会ができない状態が続きました。今年は５類になり、
完全ではありませんが、先月１１月あたりから、あちこちで、かなり忘年会が開かれるようになりました。私も友人関係で先月、
忘年会に出席しました。私は、コンビニエンストアーを時々利用しますが、レジで私の前にいたお客さんが、アルコールつまみ等
大量に買っているお客もみうけられました。と同時に、二日酔いの薬、肝臓の薬みたいなものまでいっしょに買っていました。
たしかに「備えあれば憂いなし」ということなのでしょうが、はたしてどうでしょうか。
ご開山親鸞聖人のお言葉に
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□「薬あればとて、毒を好むべからず」（歎異抄第１３章浄土真宗聖典註釈版８４３ページ） □
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と「いくら薬があるからといって好きこのんで毒を好むべきものではありません」とおっしゃいました。しかしながらこの毒をましてや
煩悩の毒をやめられない、それどころか煩悩熾盛ますます盛んにして苦悩しているこの私がいるのです。そのことをすでに見ぬいて
だからこそ、この私を救わずにおれない阿弥陀さまのお慈悲の御心で、今ここで 働き詰めに働いて下さっているご恩におかげさま
ですと朋に感謝のお念仏の日暮らしをいたしましょう。今年も大変お世話になりました。来年も良いお年をお迎え下さい。