令和４年 ２月
阿弥陀さまご催促の南無阿弥陀仏
日常必需品となったスマホ（スマートフォン）ですが、あるコラムにこういう話が載って
いました。『スマホで、こちらからメッセージを送ったのに、読むだけ読んで相手が返信を
くれないことを「既読スルー」と言います。そのたび返事が来るか来ないかが気になって、
何度もスマホの画面をのぞいてしまう方も多いのではと思います。さてこの既読スルーに心が
モヤつくのは、人間だけではありません。実は、シロイルカも同じらしいというのが研究で
わかってきました。シロイルカは、仲間と鳴き交わす際、スルーされると黙っておらず、何度
も返事を催促してい
ることがわかったそうです。実際に仲間に「ギー」と声をかけ、１秒ほど
待っても返事がないと、
再び「ギー」と何度も何度も畳みかけるのだそうです。これは「返事
ぐらいして」と言わんばかりの催促ではないかと言われています。この催促で鳴き交わし
が成立するとシロイルカ自身
は安心するのです』と書かれていました。よく親子でも例えば
夕飯時に外で遊んでいる子どもに向かって「ゆうちゃん、ゆうちゃん」と呼ぶとその声に安心
して「は〜い。おかあさ〜ん」と呼び
返すのです。親はよび子はよびかえすのです。同様に
ご開山親鸞聖人は、南無阿弥陀仏の六字の名号を
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本願招喚の勅命なり （教行信証行巻 浄土真宗聖典註釈版170ページ）
【わたしを招き、喚び続けておられる如来の本願の仰せである】
（教行信証現代語版75ページ）
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とおっしゃったように阿弥陀さまご催促の南無阿弥陀仏は、「必ず救う、われにまかせよ」との
阿弥陀さまのよび声なのです。 仏かねてしろしめしてと煩悩具足の凡夫とすでに見抜いて
だからこそ救わずにおれないお念仏申しておくれよと今ここで私に大悲のお心で何度も何度も
よびづくめはたらきづめどうしではたらいて下さっているのです。そのご恩に朋に感謝のお念仏
を申しながら日暮らしいたしましょう。