子どもに絶大な人気のアンパンマンですが、そのアンパンマンマーチの歌詞に
『なんのために うまれて なにをしていきるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ・・・・』
とあります。作詞のやなせたかしさんが、この歌詞は、この私が何のためにこの
世に生まれ、何をして生きていくのかという使命をつねに考えていくことが大事
なんですと言われました。 使命とは、なさなければならない大事な仕事という
意味です。例えばほうきは、ゴミをはくのがホウキの使命です。ネコは、ねずみ
をとるのがネコの使命です。犬は、家の番をするのが使命なのです。もし、
ゴミをはかないホウキ、ねずみをとらないネコ、家の番をしない犬ならば、無用
の長物になってしまいます。この使命を果たしてこそ、存在価値があり、真の
幸せが約束されるのです。それでは、この私は、何の使命をもってこの世に
生まれそして生きていくのでしょうか。 ご開山親鸞聖人は、ご和讃の中で
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阿弥陀仏の御名をきき 歓喜（かんぎ）讃仰（さんごう）せしむれば
功徳の宝を具足して 一念大利無上なり
(浄土和讃 浄土真宗聖典註釈版561ページ)
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「阿弥陀さまの本願のお心が凝縮された南無阿弥陀仏の六字の名号を聞き信じ、
喜んでほめたたえるものは大いなる功徳を身にそなえ、浄土に往生してさとりを
開くというこの上ない 利益を得るのです」と言われました。浄土真宗は、私たちが
阿弥陀さまに出遇い、ご本願を信ずるとき、この私が私としての使命をつとめ果た
し、朋に報恩感謝のお念仏申す日暮らしが できる宗教なのです。今年もお世話に
なりました。お念仏とともにまた来年もどうぞよろしくお願い致します。