平成２８年 １２月
最近、気になっている曲があります。歌手宇多田ヒカルさんのCMソングにも
なりました｢道」という曲です。この曲は、３年前(平成２５年)『圭子の
夢は夜 ひらく』で有名なお母さん藤 圭子さんが亡くなり、お母さんに向け
られた曲と言われています。
(道歌詞) 部分抜粋
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迷ったら立ち止まる そして問う あなたなら こんな時どうする
調子に乗ってた時期もあると思います
人は皆生きてるんじゃなく生かされてる
どんなことをして誰といても この身はあなたと共にある
一人で歩まねばならぬ道でも あなたの声が聞こえる
私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
どこへ続くかまだ分からぬ道でも
きっとそこにあなたがいる
ﾕ'm not alone(一人じゃない）
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迷いを迷いと思わず、わけもわからず調子にのって、迷惑をかけていた私を
しっかりささえてくれたお母さん。そのお母さんが亡くなったことが、ご縁
となり｢生かされている私」に気づき、そして、いつでもどこでも何をしてい
ても 私のために呼び続けている声を聞きながら決して一人じゃないとこの
道を歩むという内容です。お母さんと言われる人は、世界に何億といるけれ
ど、この私を生んで育ててくださったお母さんは、かけがいのないたった一人
なのです。この曲を聞いた時に次のご開山親鸞聖人の和讃を思い出しました。
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弥陀・観音・大勢至 大願のふねに乗じてぞ
生死のうみにうかみつつ 有情を※よばうてのせたまふ
(正像末和讃 浄土真宗聖典註釈版６０９ページ）
※よばうて・・・呼びつづけて
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阿弥陀さまがこの迷いの世界に現れて私を大願のふねにのせて救わんがため
に呼び続けてはたらいてくださっているのです。かけがいのないたったひと
りの母親と同様、仏さまは、砂の数ほどましませど、この私のためにかかり
はててくださる仏さまは、阿弥陀さま一仏なのです。阿弥陀さまは、煩悩具
足の凡夫の私をはじめからすでに見ぬいて、だからこそ一人じゃない救わず
におれない見捨てずにおれないと今ここで私一人のために呼び続け願い続け
働き続けてくださっているのです。そのことに気づかされた今、私は、阿弥
陀さまと共に生きてるんじゃなく生かされてお念仏の道を歩ませていただく
のです。今年もお世話になり有り難うございました。南無阿弥陀仏・・・・。