平成２６年８月

　　　　ありのままで　阿弥陀さまの　ひかりをあびる

　　　　　　　ディズニーの　「アナと雪の女王」という映画が最近話題になっています。その主題歌の中か　　　　　　　　ら歌詞を抜粋しました
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　　　　　　　　戸惑い傷つき誰にも打ち明けずに悩んでた　ありのままの姿を見せ　ありのままの自分に　
　　　　　　　　ありのままで飛び出してみる　信じて　ひかり、浴びながら歩きだそう　少しも寒くない
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　　　　　　　　とあります。これは、「私」のことではないでしょうか。今まで様々な　しがらみと深い煩悩　　　　　　　　の暗闇の中で苦しみ悩みんでいた私が阿弥陀さまの光をあびて、「ありのままの私」に気づか　　　　　　　　されるということなのです。しかしながら、この私は、「ありのままの私」を認めようとはし　　　　　　　　ません。ご開山親鸞聖人様は、正像末和讃（しょうぞうまつわさん）で
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　　　　　　　　外儀（げぎ）のすがたはひとごとに　賢善精進（けんぜんしょうじん）
　　　　　　　　現ぜしむ　貧瞋邪偽（とんじんじゃぎ）おほきゆえ　
　　　　　　　　※奸詐（かんさ）ももはし身にみてり
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　　　　　　　　※奸詐・・・いつわり、だますこと　　※ももはし・・・数が多いこと

　　　　　　　　誰しも外面の姿は、賢い人のように善い人のように精進しているように見せていますが、それ　　　　　　　　は、見せかけの姿なのです。本当は、欲望を貪り腹を立て愚痴を言う愚かさの煩悩と人をだま　　　　　　　　すような心が身に満ちているのが「ありのままの私」なのですと親鸞聖人は言われました。そ　　　　　　　　のことを阿弥陀さまの光をあびて、煩悩をかかえ、そのつらさに苦しさに悲しさに耐え抜いて　　　　　　　　涙を流さない人生を送るのではなくて欲も多く、愚痴を言い、涙を流す「ありのままの私」が　　　　　　　　そのまんまで阿弥陀さまに出遇うご縁でありました。阿弥陀さまは、すでに仏かねてしろしめ　　　　　　　　してと　はじめからわかっているよと見抜いて、だからこそ　救わずにおれないと慈悲のお心　　　　　　　　で、阿弥陀さまのほうから　今ここで私に願いをかけ働きかけくださっているのです。阿弥陀　　　　　　　　さまに出遇い、信じて、ひかりをあびる私は、少しも寒くないどころか　あたたかなぬくもり　　　　　　　　の　お慈悲のまっただ中にいるのです。朋にご恩報謝のお念仏を称えながら日暮らしをさせて　　　　　　　　いただきましょう。

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