平成２６年１月
法輪とは仏法ひろまること
昨年（平成２５年）をあらわす一字は「輪」という字でした。「オリンピックが日本にという
思いが輪になったと思いますね。輪という字には大勢の方々が加わって円滑に回転していくと
いう意味が込められています」と清水寺の森貫主さんは、お話されました。「輪」ということ
で、ご開山親鸞聖人が仰がれた七高僧の一人である源信和尚の「往生要集」というお書物の中に
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光明あまねく照らして 法輪を転じたまふ
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とここに「法輪を転じ」という言葉がありますように お釈迦さまの説いた教え(法)を車輪に
たとえて仏さまの教えが1ヵ所に止まることなく，あらゆる地方のあらゆる人々に次々とひろ
まって、人々の煩悩を打ちくだくことを、まさに車輪のようにはたらいてくださっているもの
なのです。ご開山親鸞聖人の御消息に
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世の中安穏（あんのん）なれ、仏法ひろまれ
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とありますように世の中がおだやかで、真実の教えである仏法が車輪のようにひろがっていく
ことを願われたご開山親鸞聖人。今月は、御正忌報恩講もあります。９０年の御生涯をその身
をもってお示し下さった聖人の み跡を慕い、今年も阿弥陀さまのお慈悲を仰ぎ朋にお念仏申
す日暮らしをいたしましょう。