平成２４年１０月
お寺にも３つの宝があります （秋季彼岸会法話より抜粋）
彼岸会にようこそお参りくださいました。私、法事から帰り裏の駐車場をみて、びっくりしました。
駐車場が満車になっているのです。一瞬、お寺にお参りに来たのかなと思いましたが、全く違いまし
た。係の方もいて誘導しているのですが、お隣「文化交流ホールみらい」に行っているのです。お参
りと同じ時間帯で「なんでも鑑定団」番組収録でした。地元もいらっしゃるかどうかわかりませんが、
「自分がお宝と思うもの」を多くの方が出品されたと思います。実は、お寺にも３つの宝があります。
お釈迦様在世の当時から、三帰依、すなわち仏と法と僧という三つの宝への帰依が誓われてきました。
仏とは目覚めた人、法とは仏の教説、真理を意味します。僧とは、僧侶だけでなく仏にしたがって法
を求める人々の共同体[サンガ]のことで三宝は、まさに仏教そのものなのです。
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人身受けがたし、今すでに受く。仏法聞きがたし、今すでに聞く。（中略）大衆（だいしゅ）
もろともに至心（ししん）に三宝に帰依したてまつるべし。 （三帰依文）
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生まれ難くして人間として生まれ、今まさに仏教を聞いています。今この時に救われずして、いつ救
われましょうか。みなさん、「至心に三宝（仏教）に帰依」してください。鑑定団で自分では何百万
もするお宝と思っていたものが、鑑定士は「これは、偽物で、１０００円程ですね」と言われる方も
います。鑑定士の方は、本物に出あっているから偽物と見分けがつくのです。ご開山親鸞聖人も宝で
ある真実の法に出遇っているからこそ、
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浄土真宗に帰すれども 真実の心はありがたし
虚仮不実のわが身にて 清浄の心もさらになし（正像末和讃）
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と虚仮不実の我が身とかえりみていらっしゃるのです。不実を不実と知らしめ、その私をすでに見抜
いて大悲のお心でお救い下さる阿弥陀さまに おかげさまです、ありがとうございますと報恩感謝の
お念仏を申させて頂きながら日暮をさせていただきましょう。