平成２２年９月

　　　そのうちでは日が暮れます

　　　　　先月、ご門徒さんのお盆参りに行きました。お参りの後で「お寺のお参りがありますから、どうぞ　　　　　　お越し下さい」とお誘いするとなかには「まだ年が若いので　そのうち・・」とか「まだ私は現役　　　　　　で忙しくて　そのうち・・・」と言う方もいらっしゃいました。
　　　　　　この「そのうち」ということで相田みつをさんの　言葉があります。

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　　　　　　そのうち　お金がたまったら　　　　　　そのうち　家でも建てたら　　

　　　　　　そのうち　こどもから手がはなれたら　　そのうち　時間のゆとりができたら　　　

　　　　　　そのうち　そのうち　そのうちとできない理由を　くりかえしているうち
　　　　　　結局は　何もやらなかった　　　　　　　むなしい人生の　幕がおりて　
　　　　　　頭の上に　淋しい墓標がたつ　　　　　　そのうち　そのうち　日が暮れる　　　　
　　　　　　いまきた　このみち----帰れない
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　　　　　　そのうちでは日が暮れます。日が暮れてからでは手遅れなのです。聞法は私の生の糧なのです。
　　　　　　ご開山親鸞聖人は、「正信念仏偈」で

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　　　　　　　如来所以興出世　唯説弥陀本願海　五濁悪時群生海　応信如来如実言
　　　　　　《如来、世に興出したまふゆゑは、ただ弥陀の本願海を説かんとなり。
　　　　　　　五濁悪時の群生海、如来如実の言を信ずべし》
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　　　　　　とお釈迦様がこの世にお生まれになったのは、ただ阿弥陀さまのご本願を説かれるためで、※五濁と　　　　　　いう五つのさけることのできないけがれの世の中に生まれ苦しみ迷いを迷いとも知らない私の救われ　　　　　　る道はただひとつ、阿弥陀さまのご本願を聞く以外にはないのですと聖人がおっしゃったのは、まさ　　　　　　にそのうちではなくて今私の生きる糧として聞法してお念仏の日暮らしを致しましょうということな　　　　　　のです。朋に　み教えを聞法しお念仏申しましょう。

　　　　　　五濁・・・１、劫濁・・・時代のにごり
　　　　　　　　　　　２、見濁・・・思想のにごり
　　　　　　　　　　　３、煩悩濁・・貪り、怒り、迷いなどがはげしくなる
　　　　　　　　　　　４、衆生濁・・人間の質が低下する
　　　　　　　　　　　５、命濁・・・生きとし生きるもののいのちが短くなる

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