平成１８年１１月
信じられない私を信じて下さる阿弥陀さま
先月（１０月）プロ野球日本シリーズで勝利し日本一となった北海道日本ハムファイターズ
のヒルマン監督が、インタビューの最初にお馴染みの日本語で「信じられな〜い」と言われま
した。この勝利を信じることができない、まさか、ウソではないのか？夢ではないのか？勝負
の世界は、有利不利はあるものの まさにやってみないと、どちらに倒れるかわからないので
す。たとえ勝利すると思ってもゲームセットまで安心できない不安を抱えているのです。同じ
ように私の人生においても この私が信ずるということは、そういう危ういもの、あやしいも
の、あてにならないものをあてにしようとしている、確かでないものを信じて不安や苦しみや
悩みを抱えながら生きている、しまいには何もかも疑い迷い信じられない私になるのです。
本願寺第三代の覚如上人は
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□信心をばまことのこころとよむうえは凡夫の迷心にあらず、まったく仏心なり。□
□この仏心を凡夫にさずけたもうとき信心といわるるなり（最要抄） □
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と申されました。私の方から信じて頼んで願ってお助けをいただくのではなくて、どの道も進
めない、信じられない煩悩具足の私を仏かねて知ろしめしてとすでに見抜いて、だからこそ、
大悲の お心でどんなことがあっても見捨てることができないと信じて下さるかたが阿弥陀さ
まなのです。その阿弥陀さまの助かるに間違いない真実のご本願を信じて安心して報恩感謝の
お念仏を申させていただきながら力強く生き抜く人生を教えて下さったのがご開山親鸞聖人な
のです。ともにお念仏申しながら日暮らしをさせていただきましょう。