平成１5年５月

　　　ナンバーワンの阿弥陀さま　オンリーワンの私

　　　　　　　最近、ポップ音楽の中でスマップの「世界にひとつだけの花」という曲があり
　　　　　ますが、子どもから大人まで人気があるようです。歌詞の中で
　　　　□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
　　　　　　　　　世界に一つだけの花　一人一人違う種を持つ
　 　　　　 小さい花や大きな花　一つとして同じものはないから
　 　　　　　 ナンバーワンにならなくてもいい　もともと特別な　オンリーワン
　　　　□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

　　　　　この歌詞を読んだときにすぐに「チューリップ」の歌を思い浮かべました。
　　　　「さいた　さいたチューリップの花が　ならんだ　ならんだ　赤　白　黄色　
　　　　　どの花見ても　きれいだな」とあります。『仏説阿弥陀経』の中にも
　　　　　☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
　　　　　青色青光　黄色黄光、赤色赤光　白色白光
　　　　　☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
　　　　　とあります様に青い花は、青色いまんまの光を放ち、黄色い花は、黄色いまん
　　　　　まの光を放ち、赤い花は、赤いまんま光を放ち、白い花は、白いまんまの光を
　　　　　放ち、いずれも美しく輝いているのです。
　　　　　しかも小さい花や大きな 花と一つとして同じものはないのです。では、この
　　　　「私」の色は何でしょうか？オンリーワンの「私」の本当の色に気づかず他の
　　　　　色の方が良い、他の色になろうと、うそ、偽りのみせかけの私をかざるために
　　　　　いろいろとはからって苦悩しているのです。しかしながら、「私は私でしか
　　　　　ありません」しかもナンバーワンの阿弥陀さまの教えに出遇ってこそ初めてオ
　　　　　ンリーワンの本当の「私」の色を知らされるのです。腹を立てたり愚痴をこぼ
　　　　　したり怒ったり、ねたんだりする私、そういう「私」を見抜いてナンバーワン
　　　　　の阿弥陀さまは、救わずにおれないと教えに出遇ってむなしく過ごさず輝いて
　　　　　おくれよと願い、今ここで私に働きずめに働いてくださっているのです。阿弥
　　　　　陀さまの　ご本願に出遇い、御恩報謝のお念仏を申す中に　たとえ病苦を持と
　　　　　うとも病苦なりに輝き、悲嘆は悲嘆なりにオンリーワンの私として生き生きと
　　　　　輝やくことができるのです。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戻る