平成１5年４月

　　　　　　どうする私　どうする私の人生

　　　　　　最近、テレビCMで、よく見ますが、デパートのペット売り場コーナーで娘さん
　　　　　についていった　おとうさんが　ちわわの犬を見てもし犬を買ったら　砂浜で
　　　　　犬とかけっこし、遊んでいるその姿を想像し、でも買うお金がないと悩む中で
　　　　　「どうするアイフル」というCMが人気を呼んでいます。でも悩んでいるのは、
　　　　　ちわわでなくて、この「私」のほうなのです。「どうする私」「どうする私の
　　　　　人生」およそ悩みのない人間はいません。動物には苦痛はあっても苦悩はあり
　　　　　ません。犬でも猫でも頭をたたかれば、痛いということは、わかるでしょう。
　　　　　でも　なぜたたかれたんだろうと悩むことはありません。仏教は一番大切なも
　　　　　のを一番大切にしていく道をあきらかにする教え。一番大切なものは、「私自
　　　　　身」です。でもだからといって、他人はどうなっても良いということではあり
　　　　　ません。自分を本当に大切にすることは他人を傷つけないようにしようとする
　　　　　ことなのです。一番大切な「私自身」を一番大切にするということは、私の頂
　　　　　いた「いのち」を大切に生かしきっていくことなのです。
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　　　　　　　本願力にあひぬれば　むなしくすぐる　ひとぞなき
　　　　　　　（高僧和讃　天親讃）
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　　　　　ご開山親鸞聖人は、 「どうする私」と煩い悩み日々、むなしく過ごしていた
　　　　　「私自身」を一番大切に生ききっていく力が阿弥陀さまから与えられると言わ
　　　　　れました。
　　　　　□□苦悩あるところに如来あり、悩みあるところに本願あり□□
　　　　　「どんなことがあっても私がいるのだから、できることをやれることを精いっ
　　　　　ぱいやりぬいて生きなさい」といつでもどこでも呼びかけ続けて下さる阿弥陀
　　　　　さまに出遇うことによって「どうする私」が、お念仏申しながら立ち上がり強
　　　　　く明るく生きていく人生が開かれていくのです。合掌　

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