平成１３年５月
「脱不平等・適材適所の阿弥陀さま」

４月末に小泉首相が誕生しました。そして首相の改革に向けての組閣にあたってさかんに言われたのは、
「脱派閥・適材適所」ということでした。女性、民間人を多数登用した派閥にとらわれない人事で、そ
の人の性格や才能にあてはまる仕事が与えられることが適材適所ということです。ただこれから本当の
改革に向かって実際に歩むことができるかどうか、「脱派閥・適材適所」なのかどうかは、よくわかり
ません。
私たちの浄土真宗、御本尊「阿弥陀さま」という仏さまは、［弥陀の本願には、老少・善悪のひとをえ
らばれず］と歎異抄にも書かれていますように賢いものも愚かなものも富むものも貧しいものも老少善
悪にとらわれないで　脱不平等つまりわけへだてなく、この「私」を「仏の子」として救わずにおれな
いと阿弥陀さまのほうからいつでもどこでも今ここにでも働き詰めに働いて下さっている真実の「適材
適所」の仏さま、それが阿弥陀さまという仏さまです。阿弥陀さまのお働きにただただ御恩報謝のお念
仏を申すのみです。合掌　　　

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