平成１２年１１月
チンパンジー「アイ」子育て中 「阿弥陀様」は「私」をお育て中
ある新聞で言葉や数字をよくわかっていることで知られる愛知県のメスのチンパンジー
「アイ」ちゃんのニュースが載っていました。４月末にオスの赤ちゃん「アユム」を出産
してから半年がたちました。アイちゃんの子育てをずーっと見守ってきた松沢教授が記者
会見で、「アユムちゃんの体重はほぼ倍に増えました。そしてヒトの赤ちゃんに見られる、
自然に笑みを見せたり表情をまねたりもするんですよ。私はアイの子育てを今まで見てき
てチンパンジーというのは本当に人間よりも緊密な親子関係にあると感じました」と話さ
れたということです。 私は、アユムちゃんの能力にも驚きましたが、それと同時に一心
に緊密な親子関係で子育てをするチンパンジーに感銘を受けました。「親になるのは易し
い、しかし親であることは難しい」と世間で聞いたことがありますが、私も子を持つ親と
して耳が痛くなりますね・・・・「私」の真の親様は、阿弥陀様です。
※「弥陀（みだ）の五劫思惟（ごごうしゆい）の願をよくよく案ずれば、親鸞一人がため
なり」と御開山親鸞聖人が申されましたように「阿弥陀様は、「私」を「仏の子」として
いつでもどこでも今ここにでもおいでになって「私」が何をしていようが、阿弥陀様のほ
うから「私一人の為」にお育て下さっています。おかげさまです、有り難うございますと
ただただ御恩報謝のお念仏を申しましょう。
※これは、歎異抄（たんにしょう）「後序」の中の御文です